「妊娠初期の薬の服用の影響ってどうなの?流産のリスクはない?」
妊娠が発覚した時に薬を服用していて、こんな心配をしている方も多いのではないでしょうか。
もちろん、影響を知ったところで、今までに受けた影響を取り消せる訳ではありません。
でも、リスクについて知っておけば、今後の安心や覚悟に繋がりそうですよね。
初めに結論を言ってしまうと、妊娠初期の薬の服用による影響は、時期によって
- 妊娠超初期⇒影響は極めて少ない
- 妊娠2ヶ月⇒影響が大きく出やすい
- 妊娠3~4ヶ月⇒今まで通り注意が必要
とされています。
また、妊娠初期の薬の服用による影響は、薬の種類によっても、
- 風邪薬⇒奇形、口蓋裂や口唇裂、外性器の異常、血管の異常など
- 花粉症の薬⇒奇形、流産
- 頭痛薬⇒言葉の発達遅延、自閉症
- 胃腸薬⇒奇形、発達障害
- 便秘薬⇒流産や早産
などのリスクが心配されます。
では、今回は妊娠初期の薬の服用による影響について、時期ごと・薬の種類ごとに見ていきましょう。
赤ちゃんの障害リスクを最小限に抑えるためには妊娠4週、
つまり妊娠に気付いたらすぐにでも葉酸サプリを使用した方が良いです。
計画妊娠で今現在妊活中の方は妊娠4週に間に合うように、今すぐにでも葉酸サプリの使用を始めた方が良いです。
妊活中も妊娠中と同じように1日400µgの葉酸の摂取が推奨されているので、
食生活を見直しながらサプリを取り入れて1日の目安摂取量をクリアできると良いですね。
出産後は多くの方が葉酸サプリの使用を止めてしまうのですが、授乳育児の方は卒乳まで葉酸サプリを続けましょう。
妊娠初期でも時期によってリスクが違う!時期ごとにリスクをチェック!
妊娠初期の薬の服用でどんな影響が出るか、流産のリスクはあるかは、時期によって変わっています。
- 生理予定日くらいまで⇒影響は極めて少ない
- 妊娠2ヶ月⇒影響が大きく出やすい
- 妊娠3~4ヶ月⇒今まで通り注意が必要
もちろん、妊娠4ヶ月を迎えるまでの妊娠初期までだけでなく、妊娠中はずっと注意が必要ですよ。
では、妊娠初期の薬の服用によるリスクについて、時期ごとにチェックしていきましょう。
妊娠超初期(生理予定日くらいまで)
妊娠超初期と言えば生理予定日くらいまでの時期で、「生理が来るかどうか?」と言うところ。
早い人なら早期妊娠検査薬を使って、妊娠の可能性に気付くでしょう。
でも、多くの方が妊娠に気付くのが、生理予定日の1週間後くらいですよね。
薬を服用している時に妊娠に気付いて、「しまった!」と言う方も結構いますよ。
実は、この時期はまだ胎児の器官が形成されていないので、薬の影響は極めて少ないようです。
妊娠に気付いたらすぐに、薬の服用を止めれば問題は少ないです。
但し、病気の治療などでどうしても必要な薬がある場合は、産婦人科や担当医に確認しましょう。
妊娠2ヶ月(妊娠4~7週)
生理予定日1週間後からの妊娠2ヶ月目は、胎児の脳・心臓などの重要な器官が形成される時期です。
なので、こんな大事な時期に薬を服用してしまうと、かなりリスクが高いですよ。
- 奇形
- 脳障害
- 臓器不全
- 流産
先天性の異常や障害、流産などの様々なリスクが考えられます。
特に妊娠2ヶ月は「絶対感受期」とも言われる時期で、薬の影響が大きく出やすい時期です。
遅くても妊娠が発覚したら、すぐにでも不要な薬は中止してくださいね。
妊娠3~4ヶ月(妊娠8~15週)
妊娠3~4ヶ月までの妊娠初期の後半は、口蓋・外性器・その他の細かい器官が形成される時期です。
この時期も妊娠2ヶ月に続いて注意が必要で、
- 口蓋裂や口唇裂
- 外性器の異常
- その他の細かい器官の異常
などのリスクが考えられます。
妊娠2ヶ月ほどとまでは行かないのですが、大変なリスクがあることは確かです。
リスクを最小限に減らすためにも、今まで通り薬の服用には注意した方が良いですよ。
よく使う薬でも妊娠中の服用は危険?薬ごとにリスクをチェック!
妊娠初期の薬の服用による影響は、よく使う薬なら問題ないだろうと思っている方もいます。
でも、よく使う薬でも種類によっては、赤ちゃんに大きな影響が出るリスクがあるんです。
多くの妊婦さんが今までに使ったことのある薬と言えば、
- 風邪薬
- 花粉症の薬
- 頭痛薬
- 胃腸薬
- 便秘薬
などがありますよね。
薬が手離せないほど、苦しい症状を抱えている方もいるのではないでしょうか。
では、妊娠初期の薬を服用する影響について、薬の種類ごとに説明しましょう。
風邪薬
まず誰にとっても身近な薬と言えば、「風邪薬」がありますよね。
妊娠中は免疫力が通常よりも低く、風邪を引いてしまう方が多いですよね。
実は、風邪そのものにも、
- 高熱⇒赤ちゃんの体温が母体以上に上がってしまう
- 激しい咳⇒お腹に負担をかけて流産・早産に繋がることがある
などのリスクがあるんです。
だからと言って、妊娠4週以降の風邪薬の服用にも、
- 奇形
- 口蓋裂や口唇裂
- 外性器の異常
- その他の細かい器官の異常
- 血管の異常
などのリスクがあります。
ちょっとした風邪なら自力で治すにしても、酷い風邪の場合は医師に相談するのがおススメです。
花粉症の薬
「寒い冬ももうすぐ終わる!」と言う時期に、多くの方が使いたくなるのが「花粉症の薬」でしょう。
花粉症の症状である、
- 目のかゆみや充血
- 鼻水や鼻づまり
- 咳やくしゃみ
って、重症化するほど辛いですよね。
でも、花粉症の薬も種類によっては、
- 奇形
- 流産
などの危険性があるので、安易に飲んではいけませんね。
まずはサングラス・マスクなどの花粉対策グッズを利用して、しっかり花粉対策をすることです。
それでも辛い症状が現れる場合には、医師に相談して良い方法を考えてもらいましょう。
頭痛薬
女性の中には、「病気じゃないけど頭痛持ち!」なんて言う方も多いのでは?
こんな方の強い味方が頭痛薬ですが、特に「アセトアミノフェン」には、
- 言葉の発達遅延
- 自閉症
などのリスクを高めると言う研究データもあるんです。
アセトアミノフェンには頭痛薬としてだけでなく、解熱・生理痛の薬としても効果もありますよね。
できることなら妊活中からでも、医師に相談しておいた方が良いのかも知れませんね。
胃腸薬
生理前・生理中、妊娠中のつわりなどで、胃腸の調子が悪くなる方も多いですよね。
こんな時に胃腸薬を使おうと思っている方もいるのでは?
実は、胃腸薬の種類によっては、
- 奇形
- 発達障害
などのリスクが心配なものもあります。
でも、だからと言って胃腸炎のような大変な症状を放置しても、
- 流産や早産
- 赤ちゃんの体温上昇
などのリスクが出てきます。
こういう場合に処方されることが多いのが、消化管から吸収されにくく胎児への影響が少ない薬です。
なので、日常生活に支障が出るほどの症状に悩んでいる場合は、医師に相談すると良いですよ。
便秘薬
妊娠中はホルモンバランスの変化で、便秘に悩まされる方も多いですよね。
そうでなくても元々便秘体質の方だと、便秘薬が手離せない状態になっているのでは?
でも、刺激性の便秘薬には子宮収縮作用があり、流産や早産を引き起こす危険性があるんです。
便秘薬には緩やかな作用で、胎児への影響が少ないものもあります。
産婦人科で相談してみれば、安心な薬を処方してくれるかも知れません。
ただ、中には「できるだけ食生活で便秘を改善しましょう。」と、食生活を指導するだけの医師もいます。
いずれにしても妊娠中のこの機会に、食生活を見直してみるのも良いですよ。
赤ちゃんの障害リスクを最小限に抑えるためには妊娠4週、
つまり妊娠に気付いたらすぐにでも葉酸サプリを使用した方が良いです。
計画妊娠で今現在妊活中の方は妊娠4週に間に合うように、今すぐにでも葉酸サプリの使用を始めた方が良いです。
妊活中も妊娠中と同じように1日400µgの葉酸の摂取が推奨されているので、
食生活を見直しながらサプリを取り入れて1日の目安摂取量をクリアできると良いですね。
出産後は多くの方が葉酸サプリの使用を止めてしまうのですが、授乳育児の方は卒乳まで葉酸サプリを続けましょう。
まとめ
妊娠初期の薬の服用による影響について、時期ごと・薬の種類ごとにまとめてみました。
まず、時期ごとの影響に関しては、
- 妊娠超初期⇒影響は極めて少ない
- 妊娠3ヶ月まで⇒影響が大きく出やすい
- 妊娠4ヶ月まで⇒今まで通り注意が必要
とされています。
そして、薬の種類ごとの影響に関しては、
- 風邪薬⇒奇形、口蓋裂、女性器の男性化、血管の異常など
- 花粉症の薬⇒奇形、流産
- 頭痛薬⇒言葉の発達遅延、自閉症
- 胃腸薬⇒奇形、発達障害
- 便秘薬⇒流産や早産
などのリスクの心配があります。
妊娠中はただでさえ体調のバランスが崩れやすい時期で、薬が欲しいと思うこともあるかも知れませんね。
酷い症状の方が赤ちゃんへの影響が心配で、薬を使用した方が良い場合もあるくらいです。
なので、苦しい不調がある場合は、ひとまず医師に相談するのが良いでしょうね。
赤ちゃんの障害リスクを最小限に抑えるためには妊娠4週、
つまり妊娠に気付いたらすぐにでも葉酸サプリを使用した方が良いです。
計画妊娠で今現在妊活中の方は妊娠4週に間に合うように、今すぐにでも葉酸サプリの使用を始めた方が良いです。
妊活中も妊娠中と同じように1日400µgの葉酸の摂取が推奨されているので、
食生活を見直しながらサプリを取り入れて1日の目安摂取量をクリアできると良いですね。
出産後は多くの方が葉酸サプリの使用を止めてしまうのですが、授乳育児の方は卒乳まで葉酸サプリを続けましょう。