毎回の妊婦検診では胎児の大きさを調べて、胎児がちゃんと成長していることを確認しますよね。
この時に医師から、「標準より大きい」「標準くらい」「標準より小さい」などと言われたことはありませんか。
「標準」と言われても、そもそも標準がどのくらいなのか、検査結果が標準と比べてどのくらい違うか、気になっている方も多いでしょう。
では、 妊娠初期・妊娠中期・妊娠後期の3つの時期に分けて、妊娠週数ごとに胎児の大きさを見ていきましょう。
赤ちゃんの障害リスクを最小限に抑えるためには妊娠4週、
つまり妊娠に気付いたらすぐにでも葉酸サプリを使用した方が良いです。
計画妊娠で今現在妊活中の方は妊娠4週に間に合うように、今すぐにでも葉酸サプリの使用を始めた方が良いです。
妊活中も妊娠中と同じように1日400µgの葉酸の摂取が推奨されているので、
食生活を見直しながらサプリを取り入れて1日の目安摂取量をクリアできると良いですね。
出産後は多くの方が葉酸サプリの使用を止めてしまうのですが、授乳育児の方は卒乳まで葉酸サプリを続けましょう。
妊娠初期(妊娠2~4ヶ月)の胎児の大きさは?
妊娠週数の胎児の大きさの中でも妊娠初期(妊娠2~4ヶ月)の胎児は、一体どのくらいの大きさなのか想像できますか。
妊娠初期は妊娠のスタート時期なので、胎児が極めて小さいことは何となく分かるでしょう。
ただ、「具体的に何センチか?」と聞かれると、自信を持って答えられないと言う方が多いのではないでしょうか。
では、妊娠初期の胎児の大きさについて、妊娠週数ごとに詳しく説明しましょう。
妊娠2ヶ月(妊娠4~7週)
妊娠2ヶ月は妊娠4~7週に当たる時期で、妊娠週数ごとの胎児は次のような大きさです。
・妊娠4週⇒座高0.4mmくらい
・妊娠5週⇒座高2mmくらい
・妊娠6週⇒座高4~8mmくらい
・妊娠7週⇒座高8~14mmくらい
妊娠4週は着床(=妊娠成立)したばかりで、妊娠7週くらいまでの超音波検査では赤ちゃんの入った袋「胎嚢」しか見えません。
まだ赤ちゃんの心拍が確認できないので、この時期の赤ちゃんは正確には「胎児」ではなく「胎芽」と言います。
妊娠3ヶ月(妊娠8~11週)
妊娠3ヶ月は妊娠8~11週に当たる時期で、妊娠週数ごとの胎児は次のような大きさです。
・妊娠8週⇒座高1.5~2cm
・妊娠9週⇒座高2.2~3cm
・妊娠10週⇒座高3.1~4.2cm、体重5~8g
・妊娠11週⇒座高4.4~6cm、体重10gくらい
早い人だと妊娠6週くらい、遅くても妊娠8週には超音波検査で赤ちゃんの心拍が確認できるようになります。
また、この時期になると内臓の基本的な形が完成し、骨や脳もこれから少しずつ発達していきます。
妊娠4ヶ月(妊娠12~15週)
妊娠4ヶ月は妊娠12~15週に当たる時期で、妊娠週数ごとの胎児は次のような大きさです。
・妊娠12週⇒座高6cm、体重10~15g
・妊娠13週⇒座高7.5cm、体重20gくらい
・妊娠14週⇒座高8~9.3cm、体重25gくらい
・妊娠15週⇒座高10.4~11.4cm、体重40gくらい
この時期になるとまだ胎動は感じられないものの、赤ちゃんが体の曲げ伸ばしをしたり、キックをしたり活発に動き回るようになります。
今まで酷かったつわりも安定期までに少しずつ落ち着いて、急激に食欲が増してくることもあります。
妊娠中期(妊娠5~7ヶ月)の胎児の大きさは?
妊娠数週の胎児の大きさの中でも妊娠中期(妊娠5~7ヶ月)の胎児は、お腹の膨らみでしっかりと成長が感じられるのではないでしょうか。
妊娠中期は赤ちゃんが10cm以上に成長している上に、今まで以上に赤ちゃんの動きは活発になっています。
今までは「これって胎動?」と疑問を感じるほどの胎動でも、この時期になるとはっきりと「胎動だ!」と分かるようになります。
では、妊娠中期の胎児の大きさについて、妊娠週数ごとに詳しく説明しましょう。
妊娠5ヶ月(妊娠16~19週)
妊娠5ヶ月は妊娠16~19週に当たる時期で、妊娠週数ごとの胎児は次のような大きさです。
・妊娠16週⇒座高10.8~11.6cm、体重80gくらい
・妊娠17週⇒座高11~12cm、体重100gくらい
・妊娠18週⇒座高13~14cm、体重150gくらい
・妊娠19週⇒座高13~15cm、体重250gくらい
妊娠5ヶ月になると今までよりも胎児の成長スピードが緩やかになるものの、それでも急激な成長を続けています。
この時期くらいから胎盤から赤ちゃんに酸素や栄養が届けられ、赤ちゃんから胎盤に二酸化炭素や老廃物が運ばれます。
赤ちゃんの顔のパーツも超音波検査で確認できるようになり、早い方だと妊娠17週くらいから胎動を感じる方もいます。
妊娠6ヶ月(妊娠20~23週)
妊娠6ヶ月は妊娠20~23週に当たる時期で、妊娠週数ごとの胎児は次のような大きさです。
・妊娠20週⇒座高21~23cm、体重250~350g
・妊娠21週⇒座高25cm、体重300~450g
・妊娠22週⇒座高25~28cm、体重400~500g
・妊娠23週⇒座高30cm、体重450~650g
妊娠21週くらいには赤ちゃんの生殖器が発達して、ようやく超音波検査で赤ちゃんの性別が分かるようになる方が多いです。
妊娠23週になると内臓や骨、筋肉などが急速に発達するため、急激に赤ちゃんの体重が増加します。
妊娠7ヶ月(妊娠24~27週)
妊娠7ヶ月は妊娠24~27週に当たる時期で、妊娠週数ごとの胎児は次のような大きさです。
・妊娠24週⇒座高32cm、体重550~750g
・妊娠25週⇒座高34cm、体重650~900g
・妊娠26週⇒座高36cm、体重750~1000g
・妊娠27週⇒座高38cm、体重800~1200g
妊娠24週になると様々な反射神経が鍛えられて、赤ちゃんが大きな物音に反応してピクッと動き出すこともあります。
視覚や肺機能もこの時期から急激に成長して、目を開けることや肺呼吸などが少しずつできるようになっていきます。
赤ちゃんの障害リスクを最小限に抑えるためには妊娠4週、
つまり妊娠に気付いたらすぐにでも葉酸サプリを使用した方が良いです。
計画妊娠で今現在妊活中の方は妊娠4週に間に合うように、今すぐにでも葉酸サプリの使用を始めた方が良いです。
妊活中も妊娠中と同じように1日400µgの葉酸の摂取が推奨されているので、
食生活を見直しながらサプリを取り入れて1日の目安摂取量をクリアできると良いですね。
出産後は多くの方が葉酸サプリの使用を止めてしまうのですが、授乳育児の方は卒乳まで葉酸サプリを続けましょう。
妊娠後期(妊娠8~10ヶ月)の胎児の大きさは?
妊娠週数の胎児の大きさの中でも妊娠後期(妊娠8~10ヶ月)は、今まで以上にお腹の膨らみが感じられるようになります。
妊娠後期になると妊婦健診で「赤ちゃんの大きさは〇cmくらい、体重は□g」と言われた時に、「大体これくらいかな。」と実感がわくのではないでしょうか。
今まで以上に赤ちゃんの重さが感じられて、活動中に疲れを感じたり寝苦しかったりすることも多いでしょう。
では、妊娠後期の胎児の大きさについて、妊娠週数ごとに詳しく説明しましょう。
妊娠8ヶ月(妊娠28~31週)
妊娠8ヶ月は妊娠28~31週に当たる時期で、妊娠週数ごとの胎児は次のような大きさです。
・妊娠28週⇒座高39~40cm、体重1000~1300g
・妊娠29週⇒座高40~41cm、体重1100~1500g
・妊娠30週⇒座高41~42cm、体重1200~1750g
・妊娠31週⇒座高42~43cm、体重1300~1900g
この時期になると赤ちゃんの体重は1000gを超えて、妊娠31週までには1500gを超えていることもあるでしょう。
お腹もだいぶ大きくなってバランスを取ろうとして、反り腰になってしまう方も多いです。
ただ、今後の出産に向けて背筋や腹筋を鍛えるためにも、できるだけ体をまっすぐにして座ったり立ったりするよう心掛けましょう。
妊娠9ヶ月(妊娠32~35週)
妊娠9ヶ月は妊娠32~35週に当たる時期で、妊娠週数ごとの胎児は次のような大きさです。
・妊娠32週⇒座高43~44cm、体重1400~2100g
・妊娠33週⇒座高44~45cm、体重1600~2300g
・妊娠34週⇒座高45~46cm、体重1800~2500g
・妊娠35週⇒座高45~46cm、体重1950~2700g
妊娠32週くらいになると出産に備えて赤ちゃんの頭が下側になりやすく、時には頭を骨盤に押し付けて胃の周辺に足が当たることもあります。
ちなみに、妊娠9ヶ月で逆子が頭位になる確率は妊娠32週で60%くらい、妊娠35週で10%以下と言われています。
妊娠10ヶ月(妊娠36~39週)
妊娠10ヶ月は妊娠36~39週に当たる時期で、妊娠週数ごとの胎児は次のような大きさです。
・妊娠36週⇒座高47~48cm、体重2000~2900g
・妊娠37週⇒座高48~49cm、体重2200~3100g
・妊娠38週⇒座高49cm、体重2300~3300g
・妊娠39週⇒座高50cm、体重2400~3500g
妊娠36週になるとママの脂肪を含めても、お腹の表面から赤ちゃんまでの距離は3cm程度と言われています。
子宮の中は赤ちゃんの成長とともにだんだんと窮屈になり、妊娠37週では赤ちゃんが自由に動けるスペースはありません。
また、妊娠37週以降は「正期産」と言って、いつ赤ちゃんが生まれてきてもおかしくない時期です。
陣痛や破水が起こって慌てることがないよう、入院の手続き方法や入院中の荷物などを再確認しておきましょう。
まとめ
妊娠週数の胎児の大きさについて、妊娠初期・妊娠中期・妊娠後期の3つの時期ごとにまとめてみました。
・妊娠初期(妊娠4~15週)⇒座高0.4mm~11.4cm、体重40g以内
・妊娠中期(妊娠16~27週)⇒座高10.8~38cm、体重80~1200g
・妊娠後期(妊娠28~39週)⇒座高39~50cm、体重1000~3500g
胎児は妊娠初期だけで7cmくらい(体重40gくらい)、妊娠中期だけで27cmくらい(体重1100gくらい)、妊娠後期だけで11cmくらい(体重2500gくらい)成長します。
妊娠中期以降はお腹の膨らみを感じやすく、妊娠後期には赤ちゃんの重さで反り腰になってしまうこともあります。
万全の状態で出産に臨むためにも辛い時は決して無理をせず、時間のある時に少しでも多く休息を取れると良いですね。
赤ちゃんの障害リスクを最小限に抑えるためには妊娠4週、
つまり妊娠に気付いたらすぐにでも葉酸サプリを使用した方が良いです。
計画妊娠で今現在妊活中の方は妊娠4週に間に合うように、今すぐにでも葉酸サプリの使用を始めた方が良いです。
妊活中も妊娠中と同じように1日400µgの葉酸の摂取が推奨されているので、
食生活を見直しながらサプリを取り入れて1日の目安摂取量をクリアできると良いですね。
出産後は多くの方が葉酸サプリの使用を止めてしまうのですが、授乳育児の方は卒乳まで葉酸サプリを続けましょう。