妊娠安定期になると体調がスッキリすると、「今まで辛かった分、食事を楽しむぞ!」なんて思うのでは?
「食べたい!」欲ばかりが先走って、栄養への注意を忘れてはダメです。
赤ちゃんに悪影響を及ぼす可能性のある食べ物、実は身近なところにいっぱいあるんですよ。
- 生の動物性タンパク質(肉・魚介類・卵・チーズなど)⇒×
- レバーやウナギ(ビタミンAが多い肉や魚)、大きい魚、海藻類⇒△(摂取量に注意)
つまり、上記に該当しない野菜類・加熱済みの食品は大抵はOKで、気にするのは摂取量くらい。
とは言っても、好きな食べ物の摂取量を調整するのも難しいですよね。
今回は、妊娠安定期に注意が必要な栄養と一緒に、NGな食べ物をOKな食べ物にする方法を紹介します。
赤ちゃんの障害リスクを最小限に抑えるためには妊娠4週、
つまり妊娠に気付いたらすぐにでも葉酸サプリを使用した方が良いです。
計画妊娠で今現在妊活中の方は妊娠4週に間に合うように、今すぐにでも葉酸サプリの使用を始めた方が良いです。
妊活中も妊娠中と同じように1日400µgの葉酸の摂取が推奨されているので、
食生活を見直しながらサプリを取り入れて1日の目安摂取量をクリアできると良いですね。
出産後は多くの方が葉酸サプリの使用を止めてしまうのですが、授乳育児の方は卒乳まで葉酸サプリを続けましょう。
妊娠安定期は動物性タンパク質に注意!絶対にNGな食べ物はコレ!
妊娠安定期の栄養で特に注意が必要なものが、「動物性タンパク質」です。
動物性タンパク質と言えば、身近な食品がこんなにも!
- 肉
- 魚介類
- 卵
- 乳製品(牛乳やチーズ、ヨーグルトなど)
中には生で食べると美味しいものもあるんですが、生ものは感染症のリスクがあって危険です。
妊娠安定期でも「妊娠前のように」と言う訳には行きません。
この機会にNG食品のリスクを知って、安全な食事に役立ててくださいね。
生の肉・魚介類・卵
妊娠安定期のNG食品と言えば、まずは生の肉・魚介類・卵がありますよね。
「ステーキはミディアムが好き!」
「牛のゆっけ丼が食べたい!」
「卵かけご飯もいいね。」
実は、これらの生もの全部、妊娠中はNGなんですよ。
生の肉・魚介類・卵には、以下のリスクがあるからです。
- 生の肉⇒寄生虫「トキソプラズマ」の感染リスク⇒脳や視力の障害リスク有り
- 生の魚介類⇒ノロウイルスや他の食中毒のリスク⇒胎児が発育不全になるリスク有り
- 生卵⇒サルモネラ菌の感染リスク⇒子宮収縮が進んで流産になるリスク有り
これを聞いて「食べた人全員に問題が起こった訳じゃないよね!」なんて、言ったらキリがありません。
リスクが少なからず存在する以上は、取り敢えず妊娠中だけでも止めておきましょうよ。
生のチーズ
妊娠安定期に注意が必要な動物性タンパク質と言えば、「生のチーズ」もありますよ。
加熱処理をしていないナチュラルチーズは、生きた状態の乳酸菌を摂取できる点で健康的。
でも、妊娠中は生のチーズに含まれている、リステリア菌による感染の方が大変です。
- カマンベール
- モッツァレラ
- ブルーチーズ
- ウォッシュ
- チェダー
よく知られているナチュラルチーズだとこんなものがありますが、どれもそのまま食べるのはNGです。
リステリア菌は妊娠中は感染リスクが高い上に、こんなにたくさんのリスクが!
- 流産や早産、死産
- 赤ちゃんの髄膜炎や水頭症、敗血症
チーズそのものだけでなく、ピザやパスタなどの料理にかけるチーズにも注意が必要です。
メニューに「チーズ牛丼」「チーズカレー」のある、牛丼屋さんやカレー屋さんもありますよね。
特に料理のトッピング的な感じで出されるものは、生か加熱済みか確認した方が良いですよ。
加熱して食べても油断は禁物!栄養面の危険性にも注意!
生の動物性食品を加熱して食べれば、感染症のリスクは抑えることが可能です。
でも、食品に含まれている栄養や成分に関しては、加熱すれば良いと言うものではありません。
食品そのものの摂取量を制限しない限り、リスクを回避できません。
妊娠安定期に摂取量の制限が必要な食べ物の中には、「え?こんなものも?」と思うものもあるのでは?
- ビタミンAの多い肉や魚
- 水銀の多い大きい魚
- ヨウ素の多い海藻類
- 無機ヒ素の多いヒジキ
これらの栄養や成分のリスクを知れば、「注意しなくちゃ!」と言う気持ちはより強くなるはずです。
ビタミンAの多い肉や魚
妊娠安定期の栄養でまず注意が必要なのが、「ビタミンAの多い肉や魚」です。
- レバー⇒豚や鶏のレバーだとビタミンA含有量は100g当たり12,000㎍以上
- うなぎ⇒肝だとビタミンA含有量は100g当たり4,000㎍以上
具体的な食品としては上記のものがあるのですが、疑問を感じた方も多いのでは?
レバーは貧血予防に良い食品ですし、うなぎは高価なスタミナ食ですよね。
それに、ビタミンAはビタミンの一種で、健康に良い栄養なんですよ。
「皮膚や粘膜を強くして、生活習慣病を予防する」健康効果がある栄養なんです。
でも、妊婦さんが1日に7,800㎍以上も、ビタミンAを摂取するのはNGです。
専門機関が「赤ちゃんの奇形リスクが高まる」として、注意を喚起しています。
- 牛のレバー⇒ビタミンA含有量は豚や鶏の10分の1程度
- うなぎの蒲焼き⇒ビタミンA含有量は肝の3分の1程度
レバーでも牛のレバー、うなぎでも蒲焼きを選んでみるのも有りですよ。
それだけでもビタミンAの摂取量が、3分の1以上も減らせますから。
水銀の多い大きな魚
妊娠安定期で摂取量に気を付けるとしたら、「水銀の多い大きな魚」もです。
- 水銀が赤ちゃんの体内に入る
- 内臓が未熟で水銀を体外に処理できない
- 水銀が体内に蓄積する
- 脳神経に悪影響が及ぶ
この流れで水銀が赤ちゃんの脳神経に、障害を残してしまうこともあるんです。
大きな魚を減らす代わりに、次のような小さめ魚を選ぶのもおススメです。
- サンマ
- サバ
- イワシ
- ブリ
- アジ
魚は色々な種類のものを食べると、バランスの良い栄養が摂りやすいです。
日替わりで魚料理を楽しむのも良いですよね。
ヨウ素の多い海藻類
海藻類と言うとミネラルや豊富で、いかにも健康食と言う感じがしませんか。
でも、「ヨウ素の多い海藻類」も食べすぎ注意で、赤ちゃんの甲状腺機能に支障が出るリスクがあります。
- わかめ
- 昆布
- のり
- ヒジキ
海藻類には上記のものがありますが、みそ汁・煮物・丼ものなどに入れるダシにも気を付けてくださいね。
無機ヒ素の多いヒジキ
ヒジキはヨウ素以外に、無機ヒ素も多くて注意が必要な食品です。
過剰摂取によって赤ちゃんに、こんなリスクが及ぶことがあります。
- 脳の障害
- 奇形
でも、ヒジキって付け合わせとして、小皿くらいの量を食べることの方が多いのでは?
小皿くらいの量のヒジキを週に2回くらい食べる分には、心配要らないようですよ。
赤ちゃんの障害リスクを最小限に抑えるためには妊娠4週、
つまり妊娠に気付いたらすぐにでも葉酸サプリを使用した方が良いです。
計画妊娠で今現在妊活中の方は妊娠4週に間に合うように、今すぐにでも葉酸サプリの使用を始めた方が良いです。
妊活中も妊娠中と同じように1日400µgの葉酸の摂取が推奨されているので、
食生活を見直しながらサプリを取り入れて1日の目安摂取量をクリアできると良いですね。
出産後は多くの方が葉酸サプリの使用を止めてしまうのですが、授乳育児の方は卒乳まで葉酸サプリを続けましょう。
動物性タンパク質は摂り方に気を付ければOK!摂取方法・摂取量は?
妊娠安定期に注意が必要な栄養には、本当に動物性タンパク質が多いですよね。
なので、「動物性タンパク質を食べるの、止めようかしら。」なんて思う方も出てくるかも知れません。
でも、動物性タンパク質には人間の体内では作れない必須アミノ酸が、豊富に含まれています。
赤ちゃんの体を作るためにも必要な栄養で、適度には摂取したいところです。
と言う訳で、どういうふうに動物性タンパク質を摂取したら良いか、コツを紹介しましょう。
加熱した状態のものを摂取する
妊娠安定期に動物性タンパク質を摂る時に、まず心掛けたいのが「加熱すること」です。
ステーキに関して言うと、中まで十分に火を通したウェルダンがベストです。
ここで、「余熱で中まで火を通すレアはどうなの?」と、思う方もいるのでは?
余熱は残念ながら十分な加熱ではないので、感染症の原因菌を退治できていない場合もあるんです。
ステーキに限らず他の生ものに関しても同じで、余熱ではなく中まで十分に火を通してくださいね。
通常は生で食べるようなナチュラルチーズも、十分に火を通してから食べましょう。
過剰摂取に気を付ける
加熱と同じく注意したいのが、「過剰摂取をしないこと」です。
妊娠前は多少むちゃぶりしても、それほど大きな健康被害にはならなかったかも知れません。
でも、妊娠中は体がデリケートになりますし、赤ちゃんに悪影響が及ぶ危険性も!
今回挙げた摂取量の調整が必要な食品に関しては、こんなふうに摂取量を調整してみてください。
- 食べる頻度を減らす
- 1回分の摂取量を減らす
- 危険な栄養が少ない似た食品に置き換える
大抵の注意食品は週に2回、小皿の量くらいにすれば問題ありません。
「危険な栄養が少ない似た食品に置き換える」は、「大きな魚を小さな魚に置き換える」でも十分です。
まとめ
妊娠安定期に注意が必要な栄養について、NGのもの・摂取量に注意するものに分けてまとめてみました。
- 生の動物性タンパク質(肉・魚介類・卵・チーズなど)⇒×
- レバーやウナギ(ビタミンAが多い肉や魚)、大きい魚、海藻類⇒△(摂取量に注意)
上記の×や△の食べ物をOKにする方法は、以下の通りです。
- 中まで十分に加熱する(余熱だけでは不十分)
- 食べる頻度や摂取量、食品の種類で摂取量を調整する(過剰摂取はNG)
小皿くらいの量を週2回にしておけば、摂取量の調整は大体クリアできます。
今まで通りの食べ物では摂取量の調整が難しい場合は、食品の種類を調整してみるのも有りです。
「豚や鶏のレバーを牛のレバーにする」だけでも、ビタミンAの摂取量を10分の1程度まで減らせるんです。
こんな食品、探してみるともっと見つかるかも知れませんよね。
赤ちゃんの障害リスクを最小限に抑えるためには妊娠4週、
つまり妊娠に気付いたらすぐにでも葉酸サプリを使用した方が良いです。
計画妊娠で今現在妊活中の方は妊娠4週に間に合うように、今すぐにでも葉酸サプリの使用を始めた方が良いです。
妊活中も妊娠中と同じように1日400µgの葉酸の摂取が推奨されているので、
食生活を見直しながらサプリを取り入れて1日の目安摂取量をクリアできると良いですね。
出産後は多くの方が葉酸サプリの使用を止めてしまうのですが、授乳育児の方は卒乳まで葉酸サプリを続けましょう。